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dark side of moon

SAの後遺症、OCDと共存しながら楽しく生きようと模索中

ソファーでいつの間にか寝てしまった。
目が覚めたら静かな家の中はもう暗くなっていて、
一体今何時頃なんだろう…とまだ眠い頭の中でぼんやりと考えた。
ああ、洗濯物を取り込んでいなかった
…今日は雪がふるかも知れないと天気予報で聞いたのに
大丈夫かな…、起きなくちゃ…。
そう思いながら、また少しうとうとしてしまったのだろう。


夢の中で私は洗濯物を取り込みにベランダに出た。
少し雪がちらつき始めている。
抱えきれない少し湿った洗濯物を両手にいっぱい持って
部屋に運んでいるとお手伝いさんが手を貸してくれた。
すれ違ったとき、彼女のにおいがした。

足が悪い彼女は、ちょっともたもたしていて
急いでいる私は、…やれやれ、と思いながら
いつものように気持ちだけは有り難く思って苦笑した。
でも嬉しかった。
なんだかあたたかい気持ちになっていた。



目が覚めて、
彼女は今頃どうしているんだろう…とぼんやり考えていた。
まだ彼女のにおいがする。

そうだ、昔
私がこうして眠ってしまい目を覚ますと薄暗くなっていたとき
いつも無性に寂しくなって世界にひとり取り残されたような
気持ちになったとき
台所から彼女の物音がしてきたんだ。
そしてなにかご飯のおかずを作るにおいとか
ごそごそとゆっくり動きまわる彼女特有の気配に
私はいつも、
ああ大丈夫…私はひとり取り残されてなんかいない。
そう思って安心したんだ。

いつもそばにいてくれたのは彼女だった。
何か優しい言葉をかけてくれるわけでもなく
何か私を咎めるわけでもなく
ただいつもそこに
彼女がいてくれた。

ゆっくりとした時間の流れの中で
彼女のたてる物音と
私。

私たち。

私たちはいつも二人だった。

どうしているんだろう。
時々思い出す。
もう亡くなってしまったろうか。

彼女は今でも私を思い出してくれることがあって
そんな時にこうして夢に出てきてくれるのか。
そうだといいな。
私は一人ぼっちで取り残されたわけじゃない。
いまでもそう思えるから。














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