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小さな魂

あの人はまだちっちゃい子どもで
泣きわめいたりだだをこねたりすねたり
はしゃいだり威張ったり意地悪を言ったり
思いつくまま感じたままに生きている。

そんな幼児のような女に育てられた私は
あの人を母親だと思ってしまったばかりに
いっぱい傷ついた。

あの人の言葉が
開いた心の柔らかい部分を突き刺し
あの人の涙が
私の背中に罪悪感を背負わせた。

きっと大好きだった。
いなくなってしまったら死んでしまったら
どうしようと怯えていた。
この世で一番大切な人だと思った。

だから痛みをこらえながらもそばにいた。
この痛みを私に与えたのもあの人なら
この痛みから私を救うのもあの人だと思った。

そうしていつまでも
ハリネズミの子どもみたいに
血を流しながら寄り添ってた。


あの人はこの人生で何を学んだだろう。
あの人の魂が望むように
たくさんのことを乗り越えて
そのたびに大人になっただろうか。

私はもうあの人の肉体ではなくて
あの人の
小さな魂に語ろうと思う。

母親ではなくて
女ではなくて
ただの健気な小さい魂。

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