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moon

Author:moon
自己紹介

子どものころ性虐待を受けていました。
長い間、そのことを忘れたかのように普通に暮らしてきたのだけど、少しずつパンドラの箱を開けながら自分と向き合うことを始めています。
今はまだ途中ですが、さらに幸せになることを目指して明るい場所に向かって歩いて行こうと思っています。

はじめましてのご挨拶↓
http://moon5.blog41.fc2.com/blog-entry-185.html


私の生い立ちと長い自己紹介のサイトです。AC(アダルトチルドレン)についても試行錯誤した記録を残しています。↓
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dark side of moon

SAの後遺症、OCDと共存しながら楽しく生きようと模索中
2013年11月の記事

泣いてる場合じゃ・・・

朝、通勤の電車から降りてホームから改札へ向かうとき
赤ちゃんを抱っこし、幼い男の子の手を引いて笑いながら階段を降りている若いお母さんを追い越した。
追い越す瞬間、お母さんに手をつながれて踊るように歩く男の子の
満面の笑みを見て、思わずつられてほほ笑んだ。

改札を出るとすぐに、泣いている少し大きい5歳くらいの男の子がいた。
お母さんが彼と向き合いしゃがみこんで何かを言い聞かせていた。
きっと彼の(彼にとってはとても大事な)要望が通らず、悔しくて悲しくて泣いているのだろう。

泣いたり笑ったりする子供たちを見て、ふと
私の子どものころの、泣いた記憶があまり無いことに気づく。

泣くのをこらえた記憶、
必死にごまかしている記憶
そういうのが少しある。
きっと恥ずかしかったんだろう。
泣くことよりも、なによりも自分の感情を表にストレートに出すことを
恥ずかしいと感じていた。

大人になって、今になって
映画を見ては泣き、
夫とけんかしては泣き、
音楽を聴いては泣き、
なんだか悲しいと言っては泣く。

涙が切なさや悔しさを洗い流してくれるものだと知った。
なんと便利で有難い機能なんだろうと思う。

子どものころだって泣けばよかった。
なんで大きな声で、人目をはばからず泣かなかったんだろう。

きっと、あの頃私は
泣いている場合じゃなかったんだよね。
THEME:AC(アダルトチルドレン) | GENRE:心と身体 |

子どもへの性暴力のこと ~ある記事を読んで

子どもの性虐待

ツイッターでリツイートされていたこの記事。
私の体験したことや被害者の気持ちに
あまりに共通点が多く興味を持って読みました。

違うのは、私のケースは祖父では無いこと。
他人です。
他人でしたけれど、今は身内です。

なぜならその男はその後私の姉の夫になったからです。

では、何故そんなことになったのか。
それも、この女性と同じ
暴力の中でも、性暴力特有の見えない力、被害者の心をがんじがらめにする力と、
それに関わる人たちそれぞれの思惑があるからだと思うのです。

先ずのこの女性は

祖父に下着の中に手を入れられたとき「なぜそうするのか分からなかったけれど、とても違和感があった」。

と言っています。
子どもにとって自分のされていることがなにか違和感があるけれど
その意味がわからない・・・という状態が子どもに対する性暴力の特徴の一つ。
とても厄介な部分です。

なんでもないことなのかも知れない。
だけど人に話しづらい。
理由はわからないけど、なんとなく話せない。
もしかしたら、大変なことなのかもしれない。
いや違う、こんなことを考える自分がおかしいのかもしれない。

という葛藤。
そして黙りこむのですが、
それが性暴力に周りの大人が気づきにくい一つの理由だと思います。

そして多分身近な子どもにそのような行為をする人間は、
その微妙な気遣いをしてしまう性格を持った子ども
所謂「無邪気」ではないタイプの子どもをターゲットにし、
しかも
子どもの内面に繊細な気遣いをする大人が周りにいない子ども

そういう子を選ぶ勘だけは鋭いように思います。
経験上。


そして、この女性はある程度の年齢になり自分がされていた行為の意味をちゃんと分かるようになるのですが、だからと言ってここで彼女は声を上げることをしません。
それは次のような理由です。

「誰かに言ったら大変なことになる」。何よりも恐れたのは、最も大切に思う家族がバラバラになることだった。「自分のことよりも、家族という形を守ろうと必死だった」

私の加害者は、私が自分がされていたことの意味を正しく理解できる歳になる前に、
私の年の離れた姉と親の反対を押し切って結婚しました。
そして今に至ります。

「なかったことにするのがベスト」だと、寝たふりをして被害に耐えた。翌朝には何事もなかったかのように「おはよう」と祖父とあいさつを交わした。「自分でも不思議なほど、普通の生活を演じていた」

私もずっとそうしていました。
何故か完璧に振る舞えたんです。
「なかっことに」
私もまさしくその言葉を繰り返し繰り返し考えました。
だけど、どうしても許せなかったのは、
あの男は姉と結婚した後まで、すでに十代になっていた私にまた同じことをしようとしたのです。
今度は自分のためではなく、家族のために、私はその「なかったこと」を母に話す決心をしました。
けれど、私の母は、私に「なかったこと」を続けるように強いました。


子どもの頃からなかったことにすることは、あまりに安易に出来てしまっていたけれど、
無自覚のまま心は歪んで少しずつ限界に向かっていたのでしょう。
あるときからそれがまったく出来なくなってしまいました。
会うときに吐き気がするほどに気持ちが悪く、
悲しく、腹立たしく、汚らしく、悔しく、苦痛になりました。

そして、それが原因なのかは解りませんが、
フラッシュバックや悪夢や幻覚に、振り回されました。
今は色々に心を病んでいます。
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