SAの後遺症、OCDと共存しながら楽しく生きようと模索中
2011/01«│ 2011/02| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 »2011/03
文字サイズ文字サイズ:大文字サイズ:中文字サイズ:小
2011/02/08
22:12:30
ソファーでいつの間にか寝てしまった。
目が覚めたら静かな家の中はもう暗くなっていて、
一体今何時頃なんだろう…とまだ眠い頭の中でぼんやりと考えた。
ああ、洗濯物を取り込んでいなかった
…今日は雪がふるかも知れないと天気予報で聞いたのに
大丈夫かな…、起きなくちゃ…。
そう思いながら、また少しうとうとしてしまったのだろう。


夢の中で私は洗濯物を取り込みにベランダに出た。
少し雪がちらつき始めている。
抱えきれない少し湿った洗濯物を両手にいっぱい持って
部屋に運んでいるとお手伝いさんが手を貸してくれた。
すれ違ったとき、彼女のにおいがした。

足が悪い彼女は、ちょっともたもたしていて
急いでいる私は、…やれやれ、と思いながら
いつものように気持ちだけは有り難く思って苦笑した。
でも嬉しかった。
なんだかあたたかい気持ちになっていた。



目が覚めて、
彼女は今頃どうしているんだろう…とぼんやり考えていた。
まだ彼女のにおいがする。

そうだ、昔
私がこうして眠ってしまい目を覚ますと薄暗くなっていたとき
いつも無性に寂しくなって世界にひとり取り残されたような
気持ちになったとき
台所から彼女の物音がしてきたんだ。
そしてなにかご飯のおかずを作るにおいとか
ごそごそとゆっくり動きまわる彼女特有の気配に
私はいつも、
ああ大丈夫…私はひとり取り残されてなんかいない。
そう思って安心したんだ。

いつもそばにいてくれたのは彼女だった。
何か優しい言葉をかけてくれるわけでもなく
何か私を咎めるわけでもなく
ただいつもそこに
彼女がいてくれた。

ゆっくりとした時間の流れの中で
彼女のたてる物音と
私。

私たち。

私たちはいつも二人だった。

どうしているんだろう。
時々思い出す。
もう亡くなってしまったろうか。

彼女は今でも私を思い出してくれることがあって
そんな時にこうして夢に出てきてくれるのか。
そうだといいな。
私は一人ぼっちで取り残されたわけじゃない。
いまでもそう思えるから。



03:55:31
5つの短い章からなる自叙伝
                ~Portia Nelson


Ⅰ .私は通りを歩く。
  深い穴がある。 
  私は落っこちる。
  私はどうしたらいいのか分からない、・・・どうしようもない、
  これは私の間違いじゃない。
  出方が分かるまで、ものすごく時間がかかる。

Ⅱ. 私は同じ通りを歩く。
  歩道に深い穴がある。
  私はそれを見ないふりをして、またまた落っこちる。
  また同じ場所にいるのが信じられない。
  でも、これは私の間違いじゃない。
  やはり出るのにずいぶん時間がかかる。

Ⅲ. 私は同じ通りを歩く。
  歩道に深い穴がある。
  それがあるのが見える         
  それでも私は落っこちる、・・・これは習癖(くせ)だ
  私の目は開いている。自分がどこにいるのか分かる。
  これは私のしたことだ。
  すぐそこから出る。

Ⅳ. 私は同じ通りを歩く。
  歩道に深い穴がある。
  私はそれを避けてとおる。

Ⅴ. 私は別の通りを歩く。

 



変わりたい、もっと楽に生きたいと彷徨いながら、気づくといつも同じあの通りを歩いている。
そして同じ穴にまた落ちて、なんで私にばかりこんな不幸が何度も起きるのかと…と嘆きながら這い上がる。
けれどまた彷徨い、また同じ通りに戻り、同じ穴の前に立ち…。

繰り返し同じ穴に落ちる姿は、他人から見れば滑稽なほど明らかな間違いであっても、当事者にとっては必死に頑張っているのにまた落ちてしまう避けられない穴なのだ。
何故、自分はまたここにいるのだろう。この深い穴の中に。

多分それは、昔居た場所だからじゃないだろうか。
一番多くの時を過ごした、かつての居場所だったから。
そこがどんなに苦しい場所であれ、何度も無意識に戻ってしまうのは、その深い穴の中でしかやり直しがきかないような思い込みかもしれない。

目を開いて、そこに暗い穴が開いていることを見るのは、勇気がいる。
けれど、見なければまた落ちる。
落ちてしまうのは、結局自分の意志なのだ。
それに気づくことは、落ちることよりずっと難しくて、怖い。

 真に変わりたいと願ったとき、きっと変化のチャンスが来る。
けれど、変化には痛みが伴い、本当はそれが怖いから、穴に気づかないふりをして落ちるのだろう。
チャンスはまた来る。当事者にとっては「苦痛」という形で。何度でも。
目を見開く決意は、けれど当事者にしかできない。



============================================


今、あの通りから呼ばれても、穴の中から、「おまえのせいで~」と罵られても、私はもうそこには行かない。
あそこは慣れた場所だけど、決して幸せな場所じゃない。
明るい所じゃない。
何かが狂っている場所だから。

そうして思い出す。
私が穴の中から叫んでいた時に、別の通りから祈っていてくれた人たちのこと。
その人たちの言葉が、まるで外国語のように理解できなかった自分のこと。

きっと今も、もっともっと明るい通りから、私を見て祈ってくれている人がいるのだろう。
もっともっと自由で幸せな場所から。



プロフィール

moon

Author:moon
自己紹介
  ↓
http://moon5.blog41.fc2.com/blog-entry-185.html


ACについて書いた長いプロフィールです
      ↑
私の生い立ちを綴っています。
長い自己紹介を兼ねた、特にAC(アダルトチルドレン)をテーマにしたサイトです。

その他のリンク
このブログをリンクに追加する
Twitter
 
月別アーカイブ