苦しみの終わり
時々ふと考える。
あの男が死んだ時に
私の大きな苦しみがひとつ
終わる気がするって。
そして
頭の中で
あの男の身体を斧で真っ二つに割って
穴を掘って
その穴の中に突き落として
土をかぶせた
上から踏み固める。
けど
呼吸が苦しくなるだけで
何も楽にならない。
あの男の汚れた返り血を浴びて
息が詰まる。
死体に触れて
ぞっとして体がこわばる。
土を踏み固めた足に
これから地中深くで
腐敗していくだろう肉の塊の気配が
土を通して伝わってくるようで
足がすくむ。
それに
私の『終わり』は
私の姉妹の
新しい苦しみの『始まり』なのだし。
あの男が死んだ時に
私の大きな苦しみがひとつ
終わる気がするって。
そして
頭の中で
あの男の身体を斧で真っ二つに割って
穴を掘って
その穴の中に突き落として
土をかぶせた
上から踏み固める。
けど
呼吸が苦しくなるだけで
何も楽にならない。
あの男の汚れた返り血を浴びて
息が詰まる。
死体に触れて
ぞっとして体がこわばる。
土を踏み固めた足に
これから地中深くで
腐敗していくだろう肉の塊の気配が
土を通して伝わってくるようで
足がすくむ。
それに
私の『終わり』は
私の姉妹の
新しい苦しみの『始まり』なのだし。
THEME:近親者による性虐待からの快復 | GENRE:心と身体 |