夢を見た
旅先の宿でトイレに入ったら
そのトイレが汚かった
そこで何故か
夢の中の私は
「たった今までXが入っていたんだ」
と思って嫌な気分になった
どこがというんじゃなくて
何だかとっても汚いトイレだった
出ようとしたら
入れ替わりにXが入ってきた
にやにやしながら
何か言い訳をしてた
私は黙ってそこを出た
部屋に戻り
眠っていた赤ちゃんを抱いて
その宿を出ようとした
そのとき
目を覚まし不安そうな表情をした赤ちゃんに
私は
「おかあさんよ。」
と笑いかけた
旅先の宿でトイレに入ったら
そのトイレが汚かった
そこで何故か
夢の中の私は
「たった今までXが入っていたんだ」
と思って嫌な気分になった
どこがというんじゃなくて
何だかとっても汚いトイレだった
出ようとしたら
入れ替わりにXが入ってきた
にやにやしながら
何か言い訳をしてた
私は黙ってそこを出た
部屋に戻り
眠っていた赤ちゃんを抱いて
その宿を出ようとした
そのとき
目を覚まし不安そうな表情をした赤ちゃんに
私は
「おかあさんよ。」
と笑いかけた
大嫌いだった紫色を
ごく最近好きになった。
深い紫、ラベンダー色、すみれ色…
高貴で優雅な色
もの心ついてからずっと
「嫌いな色は?」と聞かれて
「紫」と即答していた長い間
嫌いな理由を考えたことがなかったけど
昨日ふと解った
紫は、母の好きな色だ
母は紫の着物をたくさん持っていて
よく着てた
ハンカチも洋服も
それから編み物をするときの糸も
そうだ
解けたんだ
紫の呪いが
ひとつ自由になった
本当の自分の
本当の私の
好きと嫌いが
新しい空気を吸って
育って行く
そしたら
少しだけど
紫色の糸でレース編みをしていた
思い出の中の母の姿が
いとおしくなった

ごく最近好きになった。
深い紫、ラベンダー色、すみれ色…
高貴で優雅な色
もの心ついてからずっと
「嫌いな色は?」と聞かれて
「紫」と即答していた長い間
嫌いな理由を考えたことがなかったけど
昨日ふと解った
紫は、母の好きな色だ
母は紫の着物をたくさん持っていて
よく着てた
ハンカチも洋服も
それから編み物をするときの糸も
そうだ
解けたんだ
紫の呪いが
ひとつ自由になった
本当の自分の
本当の私の
好きと嫌いが
新しい空気を吸って
育って行く
そしたら
少しだけど
紫色の糸でレース編みをしていた
思い出の中の母の姿が
いとおしくなった

許そうとも思わないし
決して許さないなどと誓う気もさらさら無い
けど
私の魂は何故
この母を
この父を
この家族を選んだのだろう
この環境を
この出会いを
この運命を選んだのだろう
そして
私の魂は
その目的を果たしたろうか
それすらも出来なかったのだとしたら
気の遠くなる時の流れの中で
短い一生を
けれど私にとっては充分長い苦しみの時を
無駄にもがき続け
終わっていくんだろうか
決して許さないなどと誓う気もさらさら無い
けど
私の魂は何故
この母を
この父を
この家族を選んだのだろう
この環境を
この出会いを
この運命を選んだのだろう
そして
私の魂は
その目的を果たしたろうか
それすらも出来なかったのだとしたら
気の遠くなる時の流れの中で
短い一生を
けれど私にとっては充分長い苦しみの時を
無駄にもがき続け
終わっていくんだろうか