ムンクとの出会いのこと
ここのところちょっと重い話ばかりなので楽しかったことを書きます。
今、上野の東京都美術館でムンク展が開催されています。
先日ちょっと奮発して、プレミアムナイトチケットというのをゲットし行ってきました。
通常の開館時間が終わったあと、人数限定で18時から20時30分まで、ゆったりと見ることが出来て、豪華図録とポストカードのお土産がついて、あと、学芸員のレクチャーも受けられちゃうという大変素敵なチケットです。
夜の上野の美術館は、なかなか体験できないので新鮮でロマンチックでわくわくしました。
生憎の雨でしたが素敵な夜となりました。
私がムンクと出会ったのは高校1年の頃だったと思います。
別のところにも書いた話ですが、そのころの美術の時間の「好きな油絵を模写する」という課題がきっかけです。
好きな絵で、描きたいと思えるもので、さらに私の画力で描けそうなもので・・・と考えると、なかなか思い浮かばず、学校の帰りになんとなく本屋さんで画集をパラパラとめくっていました。
そのときに釘付けになったのがムンクの『思春期』という絵です。
ムンク・・・?
どんな人なんだろう。
なんでこんな絵を描くんだろう。
私はなんでこの女の子がこれほどに気になるのだろう。
そう思ってその画集を買い、私はその絵を模写することにしました。
この画家の代表作が、あの『叫び』であることや、彼がどんな人生を送ったどんな画家だったのかをを知ったのは描き終えた少し後でした。
そしてそれらを知ってから私はますますムンクの世界に惹かれていきました。
『思春期』の少女が絵の中から訴えかけてくるものに金縛りのように釘付けになったのは、この画家の彼の抱えている恐怖や不安に、その頃の私が共鳴したからかのかもしれない・・・と今は客観的にそう思います。
今回のムンク展には、この絵は無く、メインは代表作の『叫び』です。
とても有名な絵です。
パロディにもなってしまうほどの有名な絵ですが、この夜私が一番釘付けになったのは
『病める子』という連作でした。
ムンクは幼い頃に母を亡くして以来一つ年上の姉をたいへん慕っていました。
その姉が15歳で結核で亡くなったときの絵です。
ムンクの心の中に潜んで彼を支配し苦しめ続け、けれども彼の芸術の原動力になった恐怖や不安は、この体験が決定的だった。
そのことが心底納得できるようなショッキングな絵でした。
なんだか結局また重い話になってしまいました(笑)
いろいろな思い出があるムンクなのですが、最近話題の『ボヘミアンラプソディー』という映画もまた学生の頃の懐かしい思い出と繋がっていて、あれこれ最近は一人同窓会みたいな気分に浸っております。。
今、上野の東京都美術館でムンク展が開催されています。
先日ちょっと奮発して、プレミアムナイトチケットというのをゲットし行ってきました。
通常の開館時間が終わったあと、人数限定で18時から20時30分まで、ゆったりと見ることが出来て、豪華図録とポストカードのお土産がついて、あと、学芸員のレクチャーも受けられちゃうという大変素敵なチケットです。
夜の上野の美術館は、なかなか体験できないので新鮮でロマンチックでわくわくしました。
生憎の雨でしたが素敵な夜となりました。
私がムンクと出会ったのは高校1年の頃だったと思います。
別のところにも書いた話ですが、そのころの美術の時間の「好きな油絵を模写する」という課題がきっかけです。
好きな絵で、描きたいと思えるもので、さらに私の画力で描けそうなもので・・・と考えると、なかなか思い浮かばず、学校の帰りになんとなく本屋さんで画集をパラパラとめくっていました。
そのときに釘付けになったのがムンクの『思春期』という絵です。
ムンク・・・?
どんな人なんだろう。
なんでこんな絵を描くんだろう。
私はなんでこの女の子がこれほどに気になるのだろう。
そう思ってその画集を買い、私はその絵を模写することにしました。
この画家の代表作が、あの『叫び』であることや、彼がどんな人生を送ったどんな画家だったのかをを知ったのは描き終えた少し後でした。
そしてそれらを知ってから私はますますムンクの世界に惹かれていきました。
『思春期』の少女が絵の中から訴えかけてくるものに金縛りのように釘付けになったのは、この画家の彼の抱えている恐怖や不安に、その頃の私が共鳴したからかのかもしれない・・・と今は客観的にそう思います。
今回のムンク展には、この絵は無く、メインは代表作の『叫び』です。
とても有名な絵です。
パロディにもなってしまうほどの有名な絵ですが、この夜私が一番釘付けになったのは
『病める子』という連作でした。
ムンクは幼い頃に母を亡くして以来一つ年上の姉をたいへん慕っていました。
その姉が15歳で結核で亡くなったときの絵です。
ムンクの心の中に潜んで彼を支配し苦しめ続け、けれども彼の芸術の原動力になった恐怖や不安は、この体験が決定的だった。
そのことが心底納得できるようなショッキングな絵でした。
なんだか結局また重い話になってしまいました(笑)
いろいろな思い出があるムンクなのですが、最近話題の『ボヘミアンラプソディー』という映画もまた学生の頃の懐かしい思い出と繋がっていて、あれこれ最近は一人同窓会みたいな気分に浸っております。。