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moon

Author:moon
自己紹介

子どものころ性虐待を受けていました。
長い間、そのことを忘れたかのように普通に暮らしてきたのだけど、少しずつパンドラの箱を開けながら自分と向き合うことを始めています。
今はまだ途中ですが、さらに幸せになることを目指して明るい場所に向かって歩いて行こうと思っています。

はじめましてのご挨拶↓
http://moon5.blog41.fc2.com/blog-entry-185.html


私の生い立ちと長い自己紹介のサイトです。AC(アダルトチルドレン)についても試行錯誤した記録を残しています。↓
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dark side of moon

SAの後遺症、OCDと共存しながら楽しく生きようと模索中
近親者からの性虐待のこと カテゴリーの記事

伝えた言葉の効力

今日たまたま耳にした女性の人生相談
「夫に離婚をしてほしいと言われている」
「自分はどうしたら・・」と悩んでいる。
「以前にも言われて、そして今『君が変わらないのならもう一緒にいるのは無理だよ』と」


相談を受けた心理学の専門の人(回答者)が「それで、今あなたはなにをするべき?」
とたずねたときに、その女性はこう言った。
「何か自分で熱中できることを、新しい何かをみつければいいんですよね。」


記憶がブツブツと途切れてしまう人がいる。
私の姉もそう。
私が「これは頑張ってもどうしてもがまんできないこと」
「お願いこれだけは守ってね」
そう伝えた言葉が数週間ぐらいしか効力が無い。
それがどんなに耐えて耐えて、もう無理だと思って『お願い』したことでも。
言い方伝え方をあれこれ悩んだあげく、意を決して話したことであっても。


私はこの女性の夫が、もう無理だ!と悲鳴を上げているのが見えた気がした。
回答者はこう答えた
「それがあなたなんです。前の晩、夫が『こうしてほしい』と言ったことが自分に都合が悪いことなら、翌朝にはもう無いことになってしまうんです」
「あなた子どものころに自分を押し殺し生きてきませんでしたか」
「自分にとって都合の悪いこと、不快なことは無かったことにしてしまう、そうやって生きてきましたよね」


それは現実逃避、解離・・・私にもわかる。
けど、人にはいろんな苦痛の回避の仕方があって、
子どもなりに別の人格を作ったり、関係のない誰かに八つ当たりしたり、自分を傷つけたり…、
不幸なことだけど、そんなふうにして人格が作られて大人になってしまう。
姉もそうだったのかもしれない。
そして妹であってもどうしても理解できないようなこんなに不可解な人格が出来上がってしまう。


私は姉に勇気を振り絞って言ったと思う。
「いままで頑張ったけど、どうしても
あなたの夫とこれ以上かかわることはできないんだよ。
電話の向こう側で声が聞こえただけで、
普段の話の中にその名前が出てくるだけで、
苦しくて吐き気がして、悪夢をみるようになってしまう。
やっと平穏な生活に戻しても、たったそれだけのことでまた台無しになってしまうんだよ。
だから、お願いだから「たったそれだけのこと」を守ってね。助けてね。」

そんな言葉も数週間で無かったことになってしまうんだもの。
そうして私は、姉と距離を置くしか自分を守る方法が無いと気づいた。
たとえそれが孤独な道であったとしても。
どうしてもどうしても、悲鳴が届かないから。

ふりかけ

新しいカウンセラーさんとはもう二回目。
若くて、かわいらしい女性で、以前の方よりちょっと頼りないような。
でも、感じの良い人で安心した。

去年の夏の事だったのか、加害者に対して自分でも不思議になった感情があった。
なぜかそのことを急に思い出して、カウンセラーさんに話してみた。



どうしても・・・な用事が何かあって、夫と私は実家に行った。
なんと加害者X氏が一人で家にいた。
姉たちの戻りを待つ間、私たちは3人で気まずい空気の中。


その時にX氏が

「ふりかけを買っておいたんだっけ。」
と言って立ち上がり、

「夏は、食欲出ないときもあるから
  ・・・これ。」

と、和紙の包装の高級ふりかけ錦松梅を私たちの前のテーブルに置いた。

「ああ、どうも。」と、夫と私と、どちらか忘れたけどボソッと言った。


そしてまた気まずい空気が流れるのだけど、
その時私は
自分の気持ちに、それはそれは混乱していた。

それがなぜなんだろ・・・と不思議で、カウンセラーさんに話しながら思い出してみた。


 おまえ、この期に及んでふりかけかよ・・・
 自分のやってきたこと解ってんのか。
 そのおかげで何がどうなったかわかってて、
 それで今、夏バテしないように、ご飯がたべられるように・・・ね、って。
 ふりかけ・・・って?
 ばかなの。

って思ったのかも。


それから

なんか・・・その「ふりかけ」ってアイテム。
X氏の手から渡された「ふりかけ」の罪のない可哀そうさと
「ふりかけ」を可哀そうにしてしまったX氏の憐れさと…。
頑張って生きてきたんだろうけど、
こんなにとんちんかんなことになってるX氏と私のことが切なくて


それで私はその時泣きそうになってた。


あれほど、
呼吸が止まるかと思うほど憎んで怒って
この手で殺してしまうことすら気持ちが悪い。
そういう人。
その人に向かって私はそのとき、何かとても予想外な感情に混乱していた。


そんなことがあったんですよ・・・って、話を終えた。


『やさしさ』じゃないですか?
moonさんの・・・

若くて優しいカウンセラーさんはそう言った。

そうですかね・・・
あいまいに笑って、でも私は少しすっきりした。


持て余してた感情を、ちょっと降ろして楽になった。




THEME:近親者による性虐待からの快復 | GENRE:心と身体 |

被害者ヅラ 

「被害者ヅラして病気になんかなって」

私がつい発したこの言葉に、カウンセラーさんが言いました。

『被害者ヅラ では無いです 被害者 です』

そうでした。
前回先生にも言われたんだった。
でも、この意識は深く強く心の底に根をはっているようなんです。
一体どういう刷り込みでしょうか。
とこからやってきた思い込みでしょうか。

土を丁寧にほぐすように
何度でも言葉を変えてカウンセラーさんはそこを訂正してくれます。
それを地道に繰り返すことで、硬い土がほぐれ、大きな根っこをグラグラと動かしてくれている気がします。

そのたびに私は
ああ・・・ですね・・・、と苦笑いしながらも
「ほらまた、こうやって被害者ヅラして・・・」
って思っています。

加害者への果たし状・・・的なものを書いたこと

昨日は果たし状を書いた記念すべき日だった。
そして今日はそれを投函することが出来た前進の日だった。
 以下、青文字の部分は、ブログ用に加筆、または書き変えしました

 前略
お約束いただきたいことが有り、お手紙を書いています。
以下、ひとりで読んでください、他の人には見せないでください。

同封の文章をお読みください。(インターネットの、児童性虐待の被害がもたらすその後の影響などを分かりやすく書いているサイトから文を拝借し印刷しました)
これは、私の書いたものではありませんが、参考文献としてわかりやすいと思ったので自分自身に一番近いと思われる内容のものを引用しました。
インターネットからの印刷なので、ところどころ不必要な文が入っていますが、ご了承ください。
現在の私の状態では適切で理性的な以下に記すことの理由を説明する文章が書けないこと、自分でそのような文章を詳細に作ることが精神的に厳しい状態であること、から客観性のある他の人の文を使いました。

この文章にあるように、私は、幼少時に受けたあなたからの性的な虐待によって長い間苦しんできました。
1990年頃に姉とあなたに一度だけお話したことがありますが、その時は宿泊施設のある某所であなたが私に対してした行為について今後このようなことはもうやめてほしい旨を告げなければならないと思ったからです。
その当時はすでに姉と結婚していたあなたが、この期に及んでもまだ姉や私を苦しめるようなことをするのであれば、それは許すことが出来ないと私が考えたからです。
(これは幼少時の虐待が一時止んで、10年位経ってから一回だけ姉が寝ている同じ部屋で起きたことでした)

その後現在まで、この問題には自分自身だけで向き合ってきましたが、限界を感じています。そのため最低限以下のことをお約束ください。

1. 私の自宅、また前出の場所への出入りをご遠慮願いたいこと

2. この件に関しては、二度と口にしていただきたくないこと
もちろん、弁明、謝罪なども含め、一切触れないでください。

3. 今後仮に私があなたより先に死亡した場合、私の通夜葬儀一切に出席することをご遠慮いただきたいこと。遺体に近寄らないでいただきたいこと。
これは、私の気持ちを理解していただくのが難しいかと思いますが、私が一番恐れていることですので、どうか約束してください。

繰り返しになりますが、現在まで家族を苦しめたくない為、あなたに対しても極力この事は話さずに来ました。
これからも家族を傷つけたくない気持ちは変わりません。
ですから、上記を守っていただければ私はあなたに対しても今までどおり接するつもりです。正直、あなたに接触することは苦痛を伴いますが、家族を巻き込むのは避けたいと思っています。
上記、1 については、姉と娘の名前は解っていますので、彼らに話す必要はありません。

どうかこれからも、姉のことを今まで同様に大切にし、守ってあげてください。




                       平成30年4月23日 月曜日





長い長い時間がかかった。
これだけのことを伝えるのに。
もっとずっと苦しいかと思ったけど、思っていたほどではなかった。
過呼吸を起こすんじゃないか心配だったけど、それも大丈夫だった。
きっと、私を理解してくれる人がひとりまたひとり、増えていつのまにか心強くなっていたのだと思う。

今とっても苦しんでいる人に伝えたい。
またまだ、道の途中だけど、頂上までは登れないかも知れないけど、こんな日も来るんだってこと。

お彼岸に

お彼岸なので、父と祖母が眠ってるお墓に行こうかな・・・と思いたつ。
実家の姉にメールして、「そちらはお墓参りの予定は? お花はどれくらい買っていこうか・・・ダブルといけないから。」
しばらくして電話(メールが苦手の姉)。
電話は嫌なんだよね。
Xの声が背後から聞こえてくる時があるから。

心して、気を引き締めて電話に出る。
「今日、パパも行くのよ。向こうで会うかな?」

おいおいおいおいおい!
パパ(X)となんか会いたくないんだってば。
会うと数日、または1週間以上体調が悪くなるって言ったよね。
あんたの夫は・・・。
この間意を決して、話したよね。
心臓がバクバク体が震え始めたので、とりあえず「わかった」と電話を切る。

私があいつと同じ時間に合わせて行くわけないよね。
私の姉は、バカなんだろうか。
声を聴くのもつらいって言ったよね。
都合の悪いことは覚えていないんだろうか。

「最近また体調があまり良くないので、お墓には時間をずらしていきます。」
それだけメールした。
震える手で。
ようやくメールを打った。

お墓参りも安心していけないなんてね。
私のほうが、あいつに会わないように予定を変えなきゃならないんなんてね。

あいつから自分のことを守る為に、いっぱい犠牲を払ってる。
なんか悲しい。