dark side of moon

SAの後遺症、OCDと共存しながら楽しく生きようと模索中

お彼岸なので、父と祖母が眠ってるお墓に行こうかな・・・と思いたつ。
実家の姉にメールして、「そちらはお墓参りの予定は? お花はどれくらい買っていこうか・・・ダブルといけないから。」
しばらくして電話(メールが苦手の姉)。
電話は嫌なんだよね。
Xの声が背後から聞こえてくる時があるから。

心して、気を引き締めて電話に出る。
「今日、パパも行くのよ。向こうで会うかな?」

おいおいおいおいおい!
パパ(X)となんか会いたくないんだってば。
会うと数日、または1週間以上体調が悪くなるって言ったよね。
あんたの夫は・・・。
この間意を決して、話したよね。
心臓がバクバク体が震え始めたので、とりあえず「わかった」と電話を切る。

私があいつと同じ時間に合わせて行くわけないよね。
私の姉は、バカなんだろうか。
声を聴くのもつらいって言ったよね。
都合の悪いことは覚えていないんだろうか。

「最近また体調があまり良くないので、お墓には時間をずらしていきます。」
それだけメールした。
震える手で。
ようやくメールを打った。

お墓参りも安心していけないなんてね。
私のほうが、あいつに会わないように予定を変えなきゃならないんなんてね。

あいつから自分のことを守る為に、いっぱい犠牲を払ってる。
なんか悲しい。



9歳で身近な人から性的な行為をされた私は10年間、誰にも言わなかった

この記事を読んでとっても私に似ているなぁと思った。
なんだか、自虐的なのかもれないけれど性暴力に関わるニュースや被害者の体験などの記事はついつい読んでしまう。

この女性の加害者も私と同じように「遊んでくれる仲良しのお兄ちゃん」だった。
私と加害者の年齢は、この人達よりそれぞれ2~3歳ずつ低い。
記事を書いた女性は当初何をされたのかよくわからなかった。
けれど「何かとても嫌なこと」だったこと、そして年齢とともにその正体が彼女の中で徐々に明らかになっていった様子・・・全く同じだった。
こういう文章を読むたびに、ああ、私は正しかったんだ、そう感じてよかったんだ、そういう反応は仕方かなったんだ。
そう思える。
自分だけがおかしかったのか、何か間違ってしまったのか、私がいけなかったのか・・・そういう自責の念から少しずつ救われる。

この女性が幸いにも、ある程度の年令になってから母親に打ち明けて謝罪を受けたこと(母親は当初加害者を理由もなく嫌う彼女を責めた事があった)を羨ましく思ったし、そうか良かったな・・・と思った。
泣きながら謝って、加害者に対して二度と彼女の家族に関わらないでほしいと伝えた母親・・・そういう冷静な判断力と知性が有った母親を持ったこの女性が心底羨ましい。
彼女が19歳のときのことだそうだけれど、それまでの一人で抱えていた辛さを随分と救った瞬間だったと思う。


まだまだ、この女性が色んな苦痛を色んな形で抱えて生きていくことに変わりはないけど、それ以来、彼女の中で一つの恐怖がきっと終わったんだろう。

私の加害者はその後私の実の姉と結婚してしまったから、私は加害者と義理の兄弟になった。
そのことでたくさんのものを失った。
自分の居場所、それから大人になってからは、安らげる実家、帰れる場所、姉との親近感、母との信頼関係、実家につながる多くの親族とのこだわりのない関係。
そんなにたくさんのものを失うとは思わなかった。
当時姉は突然加害者と家出してしまったのだけど、もしそうでなかったとしたら私はその時に姉に伝え結婚を止められただろうか、母に打ち明けられただろうか。
まだ、小学生だった私には判断できないことばかりだった。

そのことでは時々自分を責める。
何もできなかった自分を責めるけど、最近になって時々はあの小さい私に「仕方なかったよ」と言って、そして抱きしめるイメージを持つことが出来る。
インナーチャイルドっていうらしい。

ようやく、書けなかった性暴力の話を 私の生い立ちを綴ったサイトに、今日少しだけ書いた。
最初のページ「ようこそ(初めて来てくださった方へ)」の文章の中に、最初私はこう書いていた。

『私が関わってきた人々の幸せを、切実に願い』

未だにひとりだけ例外である人物がいる・・・その事実も今日まで見ないようにしていた。
そのことに気づいた。
深い闇が取り除けていない。

それでも少しずつ長い年月をかけてここまでたどり着き、こうして文章に出来た。
それは、大人の私があの時の小さな私に手を差し伸べることが出来るよになったからだ。
友人が時々言います

 何もかもひとりで背負い込んで我慢しているなんておかしい
 言う事はちゃんと言ったほうがいい

私もそう思う
けど言えなかった

どう言えばいいのか
何から話せばいいのか
何を話せばいいのか

考えれば考えるほどわからない


そう
もっとシンプルに考えよう
まず思い浮かんだことからどんどん口にしていこう

最近 そう思えるようになった


いつも実家に帰ると
私はXから一番遠い席か、並びの顔が見えない席に座る
けれど最近気づいた
目を覆うことや視線をそらすことは容易でも
声を聴かないようにすることは出来ないって事

ああ、それが一番苦しかったんだ
自分で気づかなかった
不思議

これはどうすることも出来ない
耳をふさいで
ムンクの叫びみたいに
心の中で

あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と叫んでいればいいのか
それはちょっと難しい

それで私は言った
誰に言ったかというと姉に言いました
X本人には言えなかった
怖いんじゃない
強がりじゃなくて本当に怖いんじゃなくて
面と向かうと息ができなくなって苦しいだけ

情けないけど
ずるいけど
姉に言いました

 私ね、ここに来るの楽しいしみんなと話すの好き
 だけどあの人がいるから 来たくてもあまり来られない
 過呼吸になるし
 家に帰ってしばらくはつらい

 昔ね、私 家にいなかったのは居場所がなかったからで
 あの家に私のいるところが
 安心していられるところが無くて
 それで色んな所泊まり歩いたりしてたけど
 今は安心していられる場所があって
 でもなんでだかそれでか余計に
 つらいことが余計につらくなって

 だからね、私がここにいる時
 あの人と少しでも遠くに離れていられるように
 遠くの席にいられるように
 ちょっとだけ協力してもらえるかな
 いいかな

 もっと早く言わなきゃと思ってたけど
 だけどあの時 あの人と突然いなくなっちゃったよね
 だから言えなかった
 
 色々
 タイミング悪かったね


最後はノスタルジックな思い出話みたいな口調になった
心の中とはうらはらに
 







私は未だ、何を怖がって震えているんだろう

そうだこれは
私の 大人の身体を借りて生き続けている
あの臆病な子どもなんだ

この子は怖いんだ
あの男が
あんなちっぽけな男が怖いんだ

可哀想に
あんなに無力で卑屈な小さな男が脅威なんだね
それで息が止まりそうなほど怯えてるんだね

そしてそれを知っているのは私だけ

この子がこんなにも長い長い間
ここにこうしてうずくまって怯えて生きてきたこと
私だけが知ってる

この子を守るために
私は立ち上がろうとしている

あんな男と対峙することなんて
大人の私には簡単なはず
だって私のほうがずっと
賢く強く勇気があって
価値のある人間なはず
だから戦えるはず

そしてこの子を守れるはず

この子の恐怖を取り除いてあげられるのは
私しかいないんだもの