最近調子が良いのでカウンセリングでも雑談が多い。
カウンセラーさんは、もし辞めたいときはいつでも言ってくださいね、と気を使ってくれる。
でも私にとって月に一度のこの時間は保険のようなもので、私のメンタルを下支えしてくれている時間だ。
そのことを話したら、
「それならよかった・・・」と笑顔で答えてくれた。
時々だけど、話が核心に触れることもあり、突然涙がこぼれそうになる。
でも、そんなときに極力自分の感情を抑えてしまうようになった。
これでは、カウンセリングの意味が無くなってきてしまってるのかな。
そもそも、自分の話をするのが得意ではない。
私の話は面白いかな、相手は退屈していないかな、・・・そんなことばかり気になってしまうからうまく話せない。
その代わり自分で言うのもなんだけど人の話を聴くのは特技だと思う。
そんな自分だからこそ、自分の話だけいくらでも続けてもいいカウンセリングの時間が大切なんだ。
どんな退屈な話でも、不快な話でも、かまわない。
そういう場所ってなかなか日常には無いよね。
先日のカウンセリングで、「物を買った後の罪悪感」について話しました。
少し思い切った大きなお買い物をすると、必ず落ち込みます。
元気がなくなって、しょんぼりします。
手に入れた『欲しかったもの』は『見ると分不相応で怖くなるもの』になる。
「だから100均とかで買った『ちょっとお得なもの』が、私の確実な幸せなんです。
それ以上に高価なものだと、落ち込む可能性が有って(笑)」
まあ、こんな話をカウンセラーさんとするのも、最近切羽詰まったつらいことが目前に立ちはだかってないからなんですが。
「物の価値は自分で決めればいいと思います。
けど、自分にとって価値のあるものを手に入れたなら、普通に喜べることに少しずつ慣れていけたら良いですよね。」
と言ってもらいました。
最近切羽詰まったつらいことから解放されているのは、私が無理をしないことを私に許したからなのです。
こんな簡単なことで、つらくなくなるのですね。
人間、簡単なことに気が付けないものです。
何十年も気が付けないんですよ、こんなことに。
我ながらびっくりしています。
メンタルクリニックではずっとカウンセリングばかりで、昨日は久々にドクターと話す機会があった。
初めてドクターに会って以来、とても楽になれたことを伝えられた。
お礼が言えて良かった。
今はもう切羽詰まった苦しさは減った。
それは何故かと言えば、加害者から距離を置いているから・・・そのことに尽きる。
では何故今は距離を置けているのか。
それは、実家に母がもういないこともあるけれど、一番大きいのは、私が私に「加害者を避けることを許した」からだ。
出来ないに決まってるのに、出来ない自分をどうにかしようともがいていた。
自分の周りのすべての理不尽なことを受け入れなきゃと思っていた。
幼い子供に性的な虐待をする大人、それをなかったことにしようとする母親、何も知らずに同席することを強要する人たち。
そんな中で「私はそんなこと全然平気だ。」と思える私を理想に掲げ、そういう自分であるふりをしていた。
あまり長いこと、もう子どものころからそうしていると、そういう「ふり」はできるようになる。
自分のことを完全に騙してしまえばいい。
それがドクターの
「それ、あなたの仕事ですか?」
という一言で、ふっと我に返ったように軽くなった。
多分その言葉を受け止める私に成長していて、その時期が来ていて、一方でそうしなければもう生きられないほど切羽詰まっていて・・・いろんなことが重なってた。
「がまんするのは、解決するのは私の仕事じゃない。」
そのとおりだ。
そんな考えがあるんだと思った。
今までよりずっと簡単で、理にかなった方法。
私の正当な権利。
メリークリスマス!!!
皆様にもたくさんの幸せが来ますように。
そしてよいお年を・・・。
今お世話になっているカウンセラーさんとお別れした。
彼女のスキルアップによる転職のお話は以前から聞いていた。
治療途中でのお別れに対するお詫びとともに。
そして、先日はとうとう最後のカウンセリングの日だった。
この先生とのやりとりで一番心に残っている話は
深海の魚 のこと。
海の浅いところで泳ぐ魚もいれば、深海で生きる魚もいます。
でも中には、その間を行き来する魚がいる。
moonさんはそんな魚なんですね。
私はその言葉でなぜか急に涙があふれとまらなくなった。
先生も少しだけ当惑されていたようにも見えた。
そして、お別れになることを告げられた日のカウンセリングで
前に深海の魚のお話をしましたよね。
moonさんは、浅いところも深いところも行き来できる能力をお持ちで、
だからこそ人一倍つらい道を歩んでこられた。
でも、それはmoonさんの財産だと思うんです。
その言葉は、とてもありがたかった。
今までのつらいことが労われた気がした。
どんな優しい慰めよりも、お疲れ様 と言われた気がした。
そして私の遠回りが無駄ではなかったと、認められた気がした。
そんなふうに、私が救われたこと。
その気持ちをお別れの時、伝えてお礼を言いたかった。
どうしても。
その時に思っていたのは、もうひとつのHPに書いた私の生い立ちに出てくるH先生に対する後悔。
H先生は高校時代、暗闇でもがいていた私に根気よく手を差し伸べてくれた担任だった。
私は真っ暗な中手探りで、すべての手を払いのけ暴れ続けて、もちろんH先生の助けの手もピシャリと叩いてはねのけた。
そしてそのまま別れた。
その時の後悔をもう二度と繰り返したくないと思い、今回だけはちゃんとありがとうを言いたいと思った。
最後のカウンセリング終わり、書類に何か書き込んでまとめる先生に
先生、私。
先生が以前言ってくれた深海の話、すごく救われてて。
深海に潜る力が財産だって・・・言ってくださったこと。
その言葉、私の財産です。
新しい、財産になりました。
先生は、
ああ、よかった
嬉しいです
と言ってにっこり笑った。
コロナで自粛中なので握手はしなかったけど
本当はハグしたかったけど、
でも、ちゃんと気持ちを伝えられて満足だ。
私はこんなふうに前とは違う私になりつつある。
ちゃんと人と向き合い、自分の思いをまっすぐに伝え
自分を愛し、他者をいつくしんで
地に足をつけて、ちゃんと明るいところを
周りを見ながら、着々と歩いていく。
これからも。